木々が茂る山奥に・・・・

並森中風紀委員長とキャバッローネのボスがいた

両者とも血や打撲が酷い

だが・・・まとっているオーラは殺気だっていて隙はない





「おい、恭弥。そろそろ昼飯にしねぇか?」

「・・・・・その呼び名で呼ばないでくれる?」

「・・・・一旦休憩したいんだけど・・・な?いいだろ?」

「・・・・・・」

ディーノは鞭を構えながらも、人懐っこい笑みを浮かべながら言う

そんなことはどうでも良い雲雀は続けようとするが

相手が戦意消失したのをみると興味をなくすように溜息をついたあとスッと

手にしているトンファーを下げると、スタスタっと森奥へと入っていった

「お、おい!ちょっ、まってって!!お前ここんとこ、まともに食ってねぇんだから

何か腹に入れねぇとぶっ倒れるぞ!!」

そんな雲雀の後を少し焦るようにディーノが追いかけた

この数日ずっと戦いっぱなしのせいで雲雀の方も何も口にしてないのである

「必要ないよ。そんなにヤワじゃない」

だが、そんな訴えにも耳を貸さないままどんどんと独りになれる所まで雲雀は歩いていく

ディーノはそんな態度の雲雀に溜息をついた

「じゃぁ、ちゃんと食べたらの所に連れて行ってやる。・・・って言ったら?」

サンドイッチのパックを片手に、先ほど自分の部下から聞いた情報を口にする

その内容に、今まで何の反応も見せなかった雲雀の肩がピクリッと動いた

「ホラ。さっさと食えよ」

それを見ると、少し可笑しそうに口元に笑みを浮かべながら

手にしているパックを雲雀に投げ渡した

「・・・・・ふん」

手で受け止めた雲雀は嫌そうに眉を寄せると、少し歩いて座れそうな岩までいくと

腰を下ろしてサンドイッチを食べ始めた





「たくっ、って奴がそんなに良いのか?」

雲雀の様子を見終わったあと、ディーノは自分も昼食を食べながら

そんなことを口にした

「何だい、ボス。嫉妬ですかい?」

「バーカ。そんなんじゃねぇよ。

・・・ただ自分の教え子の気にする奴が、どんな奴なのか気になるだけさ」

ディーノはそう言うと、ロマーリオから手渡してもらったコーヒーに口を付けた









「良いか、恭弥?って奴を見ても話しかけるなよ・・・って!!

言ってる傍から勝手に行かない!!」

あの後、ディーノと雲雀は森の中央部分へと足を進めていた

が、雲雀はディーノを置いてさっさと一人で進んでいく

「・・・・やっぱり言わないほうが良かったか」

どんどんと森の中央部分へ進んでいってしまう弟子を見ながら、さっきから溜息が絶えなかった

そしてソレを嘲笑うかのように道はどんどん獣道と化していく

「本当にこんなところに人が居るのかよ」

そう、ディーノが呟いた瞬間

「ボス!!」

「どわぁ!?」

「・・・!?」

ヒュンッ

ッドゴォ!!



「「「・・・・・・・」」」

いきなり丸太と呼べるほど木片?が物凄い勢いで吹っ飛んできた

三人は驚きながらもソレが飛んできた方向へと顔を向けると

「・・・・・なんだ、コレ」

思わずそう口から出てしまった

目の前にひらがった光景は倒れた木々

倒れていないものの十面には深い切り込みや削られた痕がついていた

それはディーノや雲雀がつけたものの2、3倍を規模だ

そんな中、話声らしい音が響いてくる







「いい加減にしろよな!この鬼畜!

茶髪の少年が手にしている奥義で刀先をなぎ払う

「ばぁーか、俺は天然攻めをねらってるんだ☆

黒髪の少年はなぎ払われた方とは逆の手にある日本刀を相手の頭上から振り落とす

「阿保!!そういう問題じゃねぇ!!」

迫ってきた刃を広げた扇で受け流す

「アホって言ったほうがアホなんだー!!」

受け流されて一瞬体制が崩れたかと思うや否や

前に重心を落とし、思いっきり回し蹴りをする

「だぁ!?」

「ちぇ」

扇を前にして防いだらしいが軽く数m、茶髪の少年は吹っ飛ばされた

「やってくれたなぁ〜!!」

「マジでか!?」

パシッと扇がたたまれる音が聞こえたかと思うと

いかにも硬そうな扇を振り上げて黒髪の少年へと攻撃する

!!」

!!」

両者とも息苦しくもなる殺気を立てながら相手へと突っ込んでいく

・・・・・だが、その口元には笑みが見られて



その様子を草陰(草壁じゃぁありません)でディーノたちは見ていた

「おいおい・・・・マジかよ、あのと渡り合えるほど

ってやつは強いのか・・・・・・」

「・・・・・・・・帰るよ」

「え!?」

ほぉーと感心しているディーノを他所に雲雀はスッと立ち上がってもと来た道を
歩いて行く

此処に一番来たかった筈の人間が、である

「ちょ、どうしたんだ?てっきりまだ見たいとか言うんじゃないかと・・・」

「・・・・・・けられないから」

「へ?」

ボソッと雲雀は何か呟いたがあまりにも小さかったため聞き取れなかった

聞きなおしたディーノだったが鼻で笑われただけでもう一度言うことはなかった





















君には負けられないよ・・・・・