俺は改めて自分で馬鹿だと思うよ





きっと雲雀さんにバレたら絶対にトンファーで殴られるだろうなぁ

まぁそんな事を考えて、重くて開けたくない瞼を開く

でもさぁ・・・・・・・どうしても重ねちゃうんだよね

あんなの、知ったらさ









眼を開けて飛び込んできたのは

雲雀さんは俺から数メートル離れている所に倒れていた

そして、ツナと骸が一対一で戦っている場面

それは圧倒的にツナが勝っていて・・・・結果はもう分かったようなものだ

ああ、駄目だ

ミシ、ミシと言う身体に鞭打って、起き上がった反動で足を一歩出す

ツナが拳を振るい上げ勢いよく下ろしていく

それは真っ直ぐと腹を狙っていて

駄目だ、それじゃぁ確実に内臓がイカレル・・・・死んでしまう

思い道理にならない足を動かす

間に合え、間に合え!!!



メシッ

「ぐッ・・・」



ッ!?」

「・・・・・!?」



鈍い音と、身体に入った衝撃

口の中一杯に広がる鉄臭い味

「ゲハッ・・・けほ」

耐え切れないで思わず殆ど血の唾液を吐き出した

やっぱりツナの拳は真っ直ぐ腹に命中・・・・・身体の中で嫌な音がした気が

「・・・マインドコントロールは解けた筈ですよッ」

「あぁ、だからこれは俺の意思」

「・・・・ッでは、何故・・・・ッ」

「あんな寂しそうな『闇』見せられちゃうと駄目なんですよ、俺は」

クラッシュした時に流れ込んできた、コイツの心

冷たくて何も感じなかった・・・・けれど、僅かに感じ取ったんだ

暗くて苦痛で、哀しい部分

お前はこんな心を持っているのか?・・・独りで

その感情は懐かしいようで、身近なようで・・・・・・・・・

その瞬間にはもう身体が動いていたんだ

あんなに哀しい瞳をしている奴を放っておける訳がない



「馬鹿ですね」

「はい、大馬鹿ですよ・・・・敵なのに」

俺の行動に戸惑っていたツナに、笑いかける

流石の俺も、もう限界

大量出血?で具合悪くなってきたし



「屍の名を持つしょーねんよ。その重みを独りで背負うな」

「・・・もっと、早く」

ニッと笑いかけながら立っている骸に告げる

この言葉は俺の尊敬している人が言ってくれた、魔法の言葉・・・なーんちゃって

目を閉じる瞬間一瞬だけ骸の泣きそうな微笑を見た気がしたのは

・・・・・・・・・夢じゃなければいいな、なんて思った俺は

やっぱり最高の大馬鹿だ





























「ってことで見舞いに来てやったZE☆ツナ」

「いやいやいや!同じ病棟だし!それに、の方が重症だし!って、わぁああーーー点滴外れてる!!」

「あー何か、痛いなぁって思ったら」

「自分のことを考えてーーー!!!」



あれから二週間後

初めて目を覚まして一番最初に見たのは真っ白い天井だった

二週間かけて如何にかこうにか自分で歩けるまで回復して

俺の取得は頑丈なことだけだからな☆・・・・・・自分で言って悲しくなってきた

只今ツナの病室にお邪魔中、イェイ

ツナ宛のフルーツの盛り合わせから林檎をとってシャリシャリシャリっと剥いて食ってたら

微妙に厭きられた顔をされた・・・・・・酷い



「あ、あの・・・」

「ツナはさー」

「え?」

「個人的な感想ってか願いなんだけど。そのさ、心を忘れないでくれよ

これから今回以上に辛いことがあるかもしれない。だけどツナのその優しさが

皆を支えているからさ・・・・辛いかもしれないけれど、皆をこれからも助けてな」

「そんな・・・オレはいっつも迷惑ばかりかけてて」

「んなことないよ」

「・・・・でも」

「疲れたら直ぐ休めば良いさ、・・・だけど諦めることはするな」

「・・・・・

「なーんてな、あ、そだ言ってなかったんだけど俺も一応ファミリーらしいぜ?」

「えぇえぇえええぇ!!!??」

元気だなーツナヨピは・・・・オジサンは真似出来ないよ

さっき動いたせいかちょっぴりまた貧血気味だゾ・・・・・・ヤバイ

あの美人なんだけど男勝りの看護師さんにまた怒られてしまう



















俺はこの場所が大好きだ

ツナが居て山本が居てごっくんが居てが居て



・・・雲雀さんが居て

やっと見つけたかもしれない俺の居場所

そしてずっと守っていきたいと思う

だから俺はもう、思いとどまらない囚われない

俺の意思で前に行くんだ

ただの足手まといにしかならないかもしれないけれど

俺は、俺の居場所を、失いたく、ない



もう戻れないしさ・・・・最後まで突き通すんだ



出来る限り頑張りますか!