「なぁなぁ、村田〜」
「何だい?渋谷」
「俺さーあっちの世界にいる時、兄と一緒に買い物しようって約束してさ
どうせだから兄の学校まで迎えに言ったんだけどさ・・・・」
ユーリのお勉強会も一旦休憩で、今は午後のティータイム
はぁっと溜息混じりにユーリが喋りだした内容は、彼の従兄にあたるに関してのことだった
いつもは野球の話題をしているのになぁ・・・っと思いながらも村田はユーリの
話を聞き始めた
「へー?別に普通じゃない?」
「いや・・・それがさぁ・・・・・」
私服の生徒ばかりの校門で学ランは少し目立っていた
それでもユーリはを待っていなくてはならない
「・・・・たくっ、兄遅いな」
ぶつくさとボヤキながらも相手を待つ
数分後、玄関先にそれらしき人物が見えた
白のTシャツの上に青のチェックのワイシャツ、ジーンズという感じの服でいたって普通だ
「あ、に・・・・」
「くーーーーーんッ!!!」
ユーリが声をかけようとしたのを遮るように女の子の声が響く
何処からかの元に走ってきたのはピンクがイメージの可愛い格好をした
これまた可愛い顔の茶髪の女の子だった
「・・・・何?」
「あ、あ、あのッ」
女の子は頬を赤らめての顔を見る
は言われることを分かっていないのか何だろうと少し首を傾げている
「わ、私・・・・ッずっと君のことが好きでしたッ!」
女の子は勇気を決めたようにハッキリと・・・玄関先はもちろん公衆のど真ん中なのに
大きな声で告白をして
周りからは、冷やかしの声や何やら悔しげな声も聞こえる
「おい、マジかよ〜。あの子二年のマドンナって言われてる子だぜ〜?」
「嘘ッ!?・・・あんな子に告白されるなんてうらやまし〜」
「絶対OKするだろ・・・あ〜ぁ俺狙ってたのに」
等とさまざまな声が聞こえる
そんな声に女の子は何処か『当然でしょ』っといった雰囲気をかもし出し始めている
一方、告白されたといえば・・・・・
「ごめんね。俺恋人いるから」
・・・・一瞬その場の空気は固まった
周りはもちろんそう言われた女の子にいたっては半分放心状態だ
少し間があったあと、ハッと気がつき女の子はの袖を掴んで引っ張る
「なっ何で!?」
「だから恋人がいるからで・・・」
「じゃっじゃぁ私は浮気でもいいから!!」
如何にかを手に入れたいのかそんな事まで言ってきだした
だが、が溜息をついて言葉を発しようとした時・・・・
「ずるいわよ!!じゃぁ私が浮気相手になるわよッ」
玄関から走って出てきたセミロングの女の子がの袖を掴んでいる女の子をキッと
睨みながら大声で言ってくる
「何だよッ女ばっかり!!じゃぁ僕だって良いじゃないか!」
これまた何処から出てきたのか、女が顔負けするぐらいの美少年が口を挟んできた
その後も我さきっと名乗り出てギャーギャーっと『浮気相手は私/僕だ!』と騒ぎ出す
その光景をボーっと見ていたユーリはいきなり、ぐいっと後ろから腕で首を絞められて
驚きの余り後ろに倒れ掛かった
「ぐぇ・・・・!?誰・・・って兄!?」
「シー。ほら逃げるぞ」
「え、えぇ?!」
そのまま脱兎のごとく、学校から逃げ去り
街中に行ったのだがその後もはすれ違う人に見られるという
何時もならもう少し少ないことが、かなり大げさにされるという奇妙な体験をした
「・・・・っで、後で兄にそのこと聞いたら
『何か友人に悪戯で、フェロモンを増殖?される薬だったか頭からぶっ掛けられたんだよ。
ってかそんなに酷かったか?』・・・なーんて言われるしさ・・・」
「・・・・・何かそれは・・・悲惨だね。でもフェロモンを増殖ってことは人間が抑えていた
欲望を倍増させられることとも一緒だろ?」
「さー難しいことは良く分からないけれど・・・・」
机にグデーっとなりながらユーリは肩をすくめた
「でもさー皆何時もは我慢しているけれど本当は兄のことが・・・ってことなんだろ?
何かさうかうかしてると、誰かのものになりそうだよな」
「そうだねぇ、さん結構モテるしね」
「だよなぁ、兄になら抱かれても良いって奴一杯いるって聞いたことあるし」
「既成事実つくられちゃうかもねー」
ギッ、ガチャン・・・・・・バンッ
ある単語をより強調して大きな声で言っていた二人は少しだけ開いていた扉が勢い良く
閉まって、廊下に出る扉が開く音を聞くと笑みを見せた
・・・・・・・ちょっと可笑しな日常
〜おまけ〜
「今頃二人どうしてるかなー?」
「ウェラー卿も意外と我慢強いからねぇ」
「うんうん」
「でも渋谷。何で行き成りこんな事したんだい?」
「えー?・・・何か最近面白いこと無いしさ暇だったから(黒微笑み)」
「(・・・・・・・・・・・・・何か魔王化してる?)」
「ん?何、村田?」
「何でもないよ・・・」