ソ シ テ
これは俺にとっての戒めであって・・・・
多分・・・・・・・・・・願い
―ひカりのなかのやみ―
「なぁー兄って何で髪伸ばしてんだ?」
どうにかこうにか自分の仕事を終わらせて休憩をしていたユーリがに言った
質問された張本人・・・・は分厚い本から顔を上げユーリの方を向く
その一つの動作にも結っていない長い黒髪はサラサラと音を立てる
「あ?何か言ったか?」
「だからさ何で兄は髪伸ばしてんだ?」
「何だよ急に・・・・」
ふぅっと溜息を付いた後パタンッと本を閉じる
「が髪を伸ばしているのって何か理由があるんですか?」
今まで黙って見ていたコンラートも口を開いた
「前たまたま兄の小さい時の写真見つけたんだけどさ・・・髪普通だったぜ?」
「・・・・・・・・・・お前それ俺が幾つ頃の写真だ?」
ユーリの言葉を聞き一瞬は真顔になる
それを気付かずかユーリは話を進めていく
「ん〜っと幼稚園年長か小学一年生?ぐらい」
「あぁ何だ、あの頃はまだ髪を伸ばそうとしなかっただけだ」
どこかホッとした雰囲気に戻り自分の髪をチラリと見る
「ん〜・・・まぁ一種の願掛けみたいなもんだ」
「願掛け?」
ニッと笑いながら自分の髪を結っていく
あまり聞くことがない単語を耳にしユーリは寝そべっていた身体を上半身だけ起す
「そ。多分俺が髪を切るときは夢が叶った時かどうしてもソレが駄目になった時だな」
「へぇ〜兄夢は何だか分かんないけど頑張れよな!」
「おう。サンキュー」
それから二人してお茶会になりすっかりこの話題は平和に過ぎた・・・・・・・・・
そう一人を除いては・・・・・・・・
あの後、もユーリもギュンターに追われて仕事になり
別々になった
その後も一人の男は冷や汗が出て如何にか自分の肩の力を抜く事が出来た
少し席を外し一人になった男は壁に寄りかかる
「・・・・・・・・・・・・何なんだッ・・・・!?」
コンラッドはユーリに背を向けた瞬間のの顔を見て背筋が凍った
―――――マルデ死神ノヨウニ狂気ニモ似タ恐ロシイ笑ミヲ―――――
ユーリや自分に対して殺気も憎しみも感じられなかったため
此処にいる住人に対しての事ではないのは分かった
だがそうとしっていながらも激しい動悸と悪寒を消す事は出来なかった
コンラッドはあの笑みを見ながらただただ背を見つめる事しか出来なかったのだ
『光』の近くに居る者が同じように『光』だとは限らない――――――――・・・