ゲームは一時休戦






カーテンの少し開いている所から朝日が差し込んで

眠っている部屋の住人の顔に当たる

そしてその住人の寝ている顔を見守るその人影・・・・・・・・



・・・・・コンラッドは寝ている住人・・・・・・を起そうか迷っていた









―これでカの終わりとまたなの始まり―

















「・・・・・・・・・・・・ん」

柔らかい光りが眩しくて目を開けたら目の前には

俺の顔を凝視している婚約者・コンラッドがいた

「・・・・・・・・・・・・襲われてんの?俺」

「何言ってんですか。全然起きないので待ってたんですよ」

「あ〜そうなん?まぁお早う」

「お早う御座います」

そう言いながらコンラッドは腰を上げた

「身体の方は大丈夫ですか?」

「あぁ、何処も何ともないぜ」

「それは良かった」

「ってか何で起さないんだよ?随分前から居たようじゃん?」

あ〜っと背伸びをしながらコンラッドの方を向いた

「・・・・・・・・・・」

何だねその「貴方の性だって言いたいけど如何説明したらいいか」みたいな

苦笑い気味な顔は・・・・・・

「うん。まぁいいや」

「・・・・今日は式典なんでコレを着てくださいね」

ハイっと渡された服はやっぱし黒基準の服だった

ビローンっと広げてみるとやっぱり何処か軍服っぽくて

だけど前着ていたものより首元がかなり開いている

わざと首を強調させているのではないかっと言うぐらいパカッとだ

左肩から右腰までは銀の糸でつると薔薇が大きく刺繍されていた

「・・・・・・・・ナンデスカコレハ」

「式の時の服です」

「何でこんなに首が開いてるんだよ」

「それはの『黒花』っとしての刻印を見せる為でしょう」

「・・・・・・・あーそーですかー」

朝からどんよりっとした空気をまといながら

もう半ば如何にでもなれ☆っと言うテンションで服に袖を通した









「うん・・・・なんだろ。何か微妙」

全て着替え&支度を終えた俺は鏡の前に立って首を曲げていた

着ているものはさっき渡された刺繍が施してある黒の服

腰には太い二本のベルトに返してもらった・・・日本刀を下げている

頭は何時もより上のポニーテールで長い紅い紐で結んでいる

因みにリボン結びで先に大きい青い球体がぶら下がっている為頭が重い



なんつーか・・・我ながら中国の剣舞師みたいだなオイ



用意は出来ましたか?」

ガチャっと音と共に少し席を立っていたコンラッドが戻ってきた

下を向いていた顔を上げて俺を見た途端・・・・・・・・・・

オイ。止まるなよ

「っで?言いたいことは何だ?」

「・・・・いや・・・似合ってますね」

「ハッありがとよ」

フッ何て少しヤケになって言ってみたり・・・・・・・・・・・・虚しい

「・・・・・・・・あれ?ピアスなんてしてましたっけ?」

「え?」

そう言われてコンラッドが見ているほうの左耳に触ると・・・・

其処には丸い物く冷たい感触がした

「うぇ!?」

バッと鏡で見たら耳には開けた覚えが無いのにピアスホールが空いていた

っというか赫い血の色のようなピアスが耳にはめ込まれていた

「・・・・・・・・・・・・」

それを見て一瞬で今朝見た夢を思い出した

あの何とも不思議な夢を――――――――――――・・・・・・・・・・

ま、いっか

うん。考えすぎは良くないだろうアッハッハッハー

っつか自分にも訳が分からないからもう笑うしかねぇよ

「あっそろそろ式典が始まりますよ。用意してください」

「へいへい」

俺はコンラッドの後に続くように部屋を出た















「騎士『黒花』前へ!」

「・・・・・・・・はい」

だだっ広い所に真ん中に赤絨毯が引いてあってその横に何やら軍人がいっぱい・・・

俺は返事をして赤絨毯の直線を歩き出した

目の前には部屋の中なのにある滝と何時もの学ランの上に赤いマントを着ているユーリが座っている

一歩一歩足を進めてユーリの元に歩いていく

「・・・・・・・っでどうするんだっけ?」

「・・・・・・兄ぃちゃんとコンラッドの言ってた事聞いてなかったでしょ」

立ち上がったユーリの前に行ったは良いがまったくもって何をすればいいのか

忘れ・・・・・っというか覚えてなくてユーリに助けを求めた

「だ〜か〜らぁ〜・・・・」

「あっチョット待て!思い出した!」


その言葉と共に腰に差していたをスルリッと抜く

カシャンッと啼いた真剣を横に構え刃を左手で支えた

手に支えた刃がヒヤリと存在を示す

「『黒花』の名を示す者。我は此処にて絶対的の忠誠とこの身を懸けても

第27大魔王、渋谷有利を守護する事を誓う」

チラリと上目遣いでユーリを見たら微妙な目で返された

それからユーリはスッと立って滝の方に歩んだ俺もその後に続く

少し大げさ気味にを仕舞いカチンッと音がした

確かこの後ユーリが滝に手を突っ込んでその手に・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・口付けをすればいいんだよな?

バシャッと豪快にユーリが手を滝に突っ込んだ

わー腕まで濡れて冷たそーっと考えてボーとしていた

「・・・・・・・・・・・・うぇ!?

はぁ!?



・・・・・・・・・・・どうしましょう

ってかユーリは何かに吃驚して俺の腕をガッシリと掴んでいて

俺は俺で微妙に引き気味です

「うっわぁ!?ちょっ兄!!何かに引っ張られてるんですけど・・・

ってもしかしてまたこのパターンっ!?!?!」

「微妙に怪奇現象を語ってんなー!!まっ待て今引っ張るからぁっ!?」

俺も軽くテンパッていてユーリと二人してあたふたしてしまった

後ろの方ではコンラッドやギュンターの声が聞こえたような気がしたが

今は一々確認している余裕は無かった

その間にもユーリの身体はズズズズッと吸い込まれていった

・・・・・・っとなると俺は腕を掴まれているので

「ギャ―――――!!ユーリ放せ!俺を道ずれにするなー!!!」

俺が力ずくで放させようと試みるがガッシリと掴まれていてビクともしない

そのまま自然の原理で俺の身体はどんどん滝の中に吸い込まれていって

「たっ助けわぷっ!?









そのまま俺は2歩足のネズミがいる園のアトラクションを体験した

























「・・・・・・・・・・・・・っ」

少しずつ瞼を押し広げてみた景色は薄汚れた電気がある木造建築

ジワジワっとだが確実に身体を不快にさせる微妙な温度が水を吸った服を不快にさせていた

クルリッと見回せば出しっぱなしになっている蛇口が水を吐き出す音を出していた

きゅっと栓をひねって水を止める。全身を見ればその姿は確実にこちらにそうそう有る物ではなくて・・・

「・・・・・・・夢じゃなかったみたいだな」

その呟きの数秒後にあの独特のチャイムが威勢よく鳴った

「うげぇっ!!?もしかして授業終わりか!?」

バタバタッとでも気付かれないように数十mも先の部室目指して走った

確か着替えの服がロッカーにあった筈だ!てか有ってくれ!などと考えながら急いだ

















どこか浮上した焦ってはいるがとても気分が良い笑みを浮かべながら・・・・

ふとっ耳に付いているピアスが熱くなった様な気がした