何やらお子様二人組みは、船から下りると浜辺でフラフラフラとっ・・・・
あ、ぶつかった
何やってんだよっとツッコむと二人して『ヨロけただけだ!』とのこと
いや、浜辺にしっかりぶつかったっぽい足跡がありますから
―カと魔と剣と作戦実行!―
あーるーこー、あーるーこーわったしはー元気〜♪
なわきゃねぇだろ
は〜い只今無条件に機嫌が最高潮に悪いです、キャハv
・・・・・・・・・・・・・・・自分で言っといてキモイな
俺たちは何故かあの後、高い高ーい山に登っています
おいおいおい、山登りなんて話俺は聞いてねぇぞ?
この程度で疲れるーぅ・・・何てことはないが、とにかく面倒くさい
何で態々足場の悪い山道なんか登らないといけないんだ、あーダル
有利とヴォルフラムの二人は見事にヘバッていて、コンラッドとヨザックは当たり前のように
涼しい顔をしていた
・・・・・・・・・ってかヴォルフラムって仮にも軍人じゃなかったか?
「流石元帥ですねぇ〜あの二人とは大違い」
「あ?何がだ」
「そんな涼しい顔してて、辛くないんですかぁ?」
「あぁ・・・この程度で疲れるなんて事はない」
「ほぉ、そりゃぁ頼もしいです」
三人よりも前で歩いているとヨザックが話しかけてきた
淡々と本当のことだけを話していたんだけど・・・・・・・・・・何か話し方が気に障る
こう・・・裏があるとか、含みがあるっていうか
にっこりと笑みを口元に浮かべている相手に俺はどうも笑うことが出来ずにいた
「絶対に嫌だ」
「ってちょ、兄!?」
「俺は茶屋まで戻って先にヴォルフラムと一緒に宿に帰っているから」
「えぇ!?」
あっはっは、何?服着たまんま滅茶苦茶暑い洞窟内に入れだと?
死んでも嫌だね、そんなこと
眉間に皺を寄せて、腕を組み湖岸で仁王立ちすると有利は、ぐっと一歩引いた
まぁ腐っても魔王でも俺の従弟。身内の機嫌は身内がよく分かる
コンラッドとヨザックはどうすんだ、見たいな顔をしていたが
有利が諦めて船に乗り込むと自分たちも船に乗り込んでいった
最後にふっと、コンラッドに振り向かれたから苦笑い気味に笑顔を浮かべた
・・・・・・さぁてと、宿に行きますかぁ
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
祭り見物のためコンラッドの部屋に訪れようとした俺は・・・・・・
中から聞こえてきた会話の無いように、思わず足を止めて耳を傍だ足せた
「試したわけじゃねぇって。結局俺はお国に忠実、どんな理不尽な命令も
陛下には従うさ。ただ新しい陛下はどんなお人かなってそこんとこちょっと知りたかっただけさ」
有利たちの部屋とは違い何処となく質素な部屋の中・・・・・・
手に酒が入っているグラスを持ちながらヨザックとコンラッドは
対面しながら座っていた
「それを試すというんだ」
「違う。心の準備って奴だ、もしあの坊やが前の陛下と同じなら俺たち兵隊は
覚悟を決めなきゃならん。黙って死ににいく覚悟をな。
だからこそ今度の新しい王はどうなのかそれを知りたかっただけなんだよ」
「しかし・・・・」
外で有利が耳を澄まして聞いているともしらずに仲の二人の会話は続いていく
それを有利はただただ黙って聞いていくだけで・・・・・
ドンッと何かをテーブルっぽいものに荒々しく音が響くと、コンラッドの
話し声がどことなくトーンが落ちたような感じになった
「っで?如何するんだ?」
「ぎゃっんんんん――――――ッ!!!??」
「シー。大声出すと気づかれるぞ」
良く知っている声なので後ろを振り返ってみれば案の定、兄が後ろに立っていた
・・・・・・兄、どれだけ気配殺すの上手いんですか
「ひひふぁふぇんふぁふぁひへほ(いい加減放してよ)」
「あぁ、悪い」
口元に手があってなおもばれない様に小さな声で言った言葉とはお世辞にでも聞こえない
抗議でも兄にはしっかりと伝わったらしく直ぐに口元から手を除けてくれた
「っで?魔王様。これからどーすんだ?」
「・・・・・・・・・・・・俺、行って来る」
「お供は?」
「必要ない」
そうハッキリ言うと兄は口元をニッと歪ませて笑い
俺を送り出してくれた
魔王が一人で外に出ることやこんな時間に行くのは普段コンラッド達に
言われているから分かるけど・・・やっちゃ駄目だってこと
それなのに何も言わずに俺を信じて言ってくれるとこ・・・・・・・
・・・・・・・・・俺は尊敬してるんだけどな
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
バンッ
「で?如何するんだよお二方」
「「!?」」
有利を見送った後俺は未だに何か話している二人の部屋の扉を思いっきり開けてやった
そのときの二人の顔と言っちゃぁーーーーーククッ
「如何したんですか?・・・」
「・・・いやぁ〜ん、何時からいたんです?元帥」
「今さっきということにしといて?っで、俺からの報告なんだけど有利一人であの泉に魔剣取りに行ったから
それだけ、んじゃお休みー」
「「・・・・・・・・・・・・」」
ポカンっと口を開いている二人を残したまま俺は自室に帰った
丁度ベットに入った頃バタバタッと走っていく音が聞こえて、口元に笑みを浮かばせてしまった
さぁてと、魔剣も手に入ったことだし
俺はそのまま眠りに付いた
これで運よく行くのは、夢のまた夢だったりしたり・・・・・?