「まっさむね〜辞書貸してくれ辞書」

「Ah〜?ちゃんと返せよ」
「わーってるって・・・あれ?どちらさん?」
友達・・・しかも友達の友達なんて相柄で文句は言えないのかもしれないけど
「俺のfriendだ、オイ猿飛!」
「ん?何伊達の旦那〜・・・ぁ」
「Ha!俺の連れの紹介でもしてやろうと思ってな」
「ドウモ。不本意ながら政宗の友達してるっつーんだわ」
「あ、うん・・・・・・あのさ」
「ん?」


「・・・悪いんだけどさ、あんまり近づかないでくれる?」




あの瞬間俺達の周りは時間を止めたように固まったが
チャイムの音がいいタイミングでなったせいで流されることになったのだが・・・
あれから、ただ偶然に猿飛佐助っという奴に会うと
あきらかに避けられ続けている
・・・俺が一体何をしたと言うんだ?
そこまで気にするようなことでは、ないのかと思うのだが
あそこまで避けられると誰だって疑問とか不満とかが溜まってくるものだと思う
あの目が合った瞬間、音がしそうなほど目をそらされる地味な辛さを味わってみろ分かるぞ

「・・・・政宗、俺あの猿飛って奴になにかしたか?」
「・・・・Ahーいや、何もしてないと思うんだがな」
「ですよねー・・・」
政宗もあの異常なほど俺を避けまくってる現場を目撃してるので現状を察してくれたらしい
しかも、言葉の通り俺はあいつに何かした記憶はないし
ってか紹介されるまで知らなかったし!
政宗にも心当たりはないらしい
微妙に落ち込みつつ、パンを腹に収めた
・・・・始めてあった時からそんなにたっていないが、何故か気になる
そおいえばアイツの髪って綺麗な橙だよなーどうやって染めてんだろ

「気になるんなら本人に聞いてみれば良いじゃねぇか」
ツラツラとどこか違ったことを考えてると、政宗がニヤリと笑いながらそんなことを言ってきた
・・・・そりゃ、そうなんだけどよ
「だから無理なんだって、俺は避けられてるから近づくだけで逃げられるし」
「No problem!!俺にいい考えがある」
脳裏に嫌な予感がひしひしと迫ってくるが・・・この際仕方ない
本当に不本意だが政宗に任せるとする
分かった。と承諾すると、じゃぁ今日の放課後教室に残ってろと告げられた
それにも相槌を打つと、お昼休みは終わりの鐘が響いた




ぼぅっと自分の席に座って下校していく生徒を窓から見下ろす
一箇所だけ開いた窓から入ってくる風が涼しい
政宗の言葉道理に、俺は何時もなら早々と帰宅している筈の時間に一人だけ教室に残っていた
部活動もちらほらっと終わりになっているのか、校内に残っている生徒の数は
断然少なくなっているだろう
昼間とは微妙に雰囲気が違う夕日に染まって紅い空間となっている教室
いつもなら見れない空間に何処と無く、得したような不思議な感覚になった
・・・・だが、果たして政宗はこんなところで何をするつもりなのだろうか
眠気がでてきて、欠伸を一つ
あーねみぃー

「伊達の旦那ー?どうしたのさこんな所に呼び出し・・・・・」
扉が開く音と、明らかに人がきたことに俺は向けていた視線をそちらに向けた
・・・・・・・・おい
何で行き成り、猿飛が来てんだぁああ!?!
てっきり政宗が来るものばかり思っていた俺は、吃驚したまま固まってしまった
だが、それ以上に驚いたのは相手の方みたいで
「は!?ちょ、ちょっとこれどういうこと!?え、何で・・・ッ何で開かないわけ!?」
驚くのも数秒、次の瞬間にはどこかに行こうとして扉を引こうとしているが
どうやら開かないらしい・・・・政宗の仕業か


「・・・・なぁ」
「・・・・・」
開かないことを悟ったのか、もう引こうとはしていなかったが
こっちには背中を向けた格好のままだ
・・・・俺そんなに嫌われているのだろうか
傷つきそうだぞ
「なぁ、何でお前俺を避けてるわけ?俺何かしたか?」
ギッと椅子から立ち上がる、その音に明らかに猿飛がビクリと身体を震わせたのが分かった
めげずにそのまま、近くに足を進める

「・・・なぁ、猿飛」
一歩、また一歩と近づく
「お前、俺のこと嫌いなのか?」
あと少し、一歩また歩く
「・・・・猿飛」
もう少しで肩を掴める位置まで来て―――――・・・
猿飛が勢い良く振り向いた
その表情は

これ以上ないってくらい、何かに必死に耐えているような表情で
「分かった!話すから・・・ッだから早く俺様から離れて・・・!!」
「・・・何で?」
息も苦しそうで、不覚にも戸惑ってしまう
「・・・いい?これから話すことは誰にも絶対に言わないで・・・」
「あぁ」
「実は・・・・俺様は」

『吸血鬼なんだ』

苦しそうな息と一緒に吐き出された言葉は
なんともまぁ、非現実的なことで
だけど、それを証明させるように・・・・見てしまった
猿飛の唇からちらちらっと曖昧だが、確実にある人間にしては鋭すぎる犬歯を




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