「 。身長176cm体重63kg、橙色の髪黒い瞳、出身国日本。
並盛中学校3年生徒会長、友好関係は良好。ただし生活行動に問題有り。
風紀委員長雲雀恭弥とも深く関わっている部分があり、本人の破壊行動も目立つ。
武器は釘バットを使用していたが、最近新しく鉄パイプを入手しそちらを使用」
「わ〜お、俺ってそんなに有名?どうなの綱吉君」
「え!?えっと……有名、でしょう。唯でさえ生徒会長ですし…(色々噂もあるし…)」
「あらまぁ、恥し〜。あ、山本君ここ採って」
「ん?ここか?」
「(何でこの二人あやとりしてんのー!?)」
いつもの三人組+リボーンのメンバーの他に、目立つオレンジ色が輪の中に座っていた
場所は屋上で、晴天と言われる天候の現在
ラッキーなことに、人影はこいつ等しかいなかった
そして山本とそのオレンジ…の間では赤い糸が行きかっていた、中学男子があまりしないあやとりの為
持ち込んだのは言うまでもなく幸樹である、付き合っている山本も不慣れだがしっかりと遊んでいる
そんな二人に突っ込みを入れるのは、三人のリーダーと本人はまったくもって不満な綱吉だった
「オイ、お前ッ!あの雲雀と仲が良いって、アイツの仲間なのかっ」
「え〜恭弥は友達だぁよ。たまに殺し合いしちゃうけど〜」
「……は!?」
「俺負けず嫌いだから、いっつも引き分けだけどね〜ん」
リボーンからの情報で、敵を見るように警戒をしていた獄寺は予想外の返答に信じられないと顔を歪めた
引き分けといっても、『あの』雲雀と殺し合うとは精神異常者としか考えられない
だが、今この空間に溶け込んでいるオレンジ頭はヘラヘラ笑っている弱者にしかみえない
どう判断してよいのか、情報を怪しむ訳ではないが信じるにあたって躊躇してしまうらしい
自身のボスへと視線を向けても、綱吉自身も困惑をしていた
「あ、山本くーん〜右手は一本上だってー」
「あれ?意外に難しいのなー」
「でしょー。俺の最近のマイブーム!」
「……おい、そろそろ遊ぶのを止めてオレの話を聞け」
二人を暫く見ていた赤ん坊は、もう良いだろうと声をかけた
え〜なぁに?とどこか気の抜けた声とともに、はやっていたあやとりを一旦中断してそちらへ振り向く
幼い二つの眼は、その無防備にしか見えない姿をじっと見る
それは何かを探るような、怪しむ様な視線とも取れたのだが、向けられている本人にいたっては
わざと無知のフリをしているのか、警戒しなくとも余裕があるのか、ただ単にアホなのか
「、お前ボンゴレに入れ」
「は!?ちょ、リボーン!お前また何言ってんだよ!?」
「マジすか、リボーンさん!コイツは雲雀の仲間かも知れないんですよ?」
「さんもマフィアごっこにはいるのか?」
リボーンのいつもながらの自己中的な発言に、各自様々な反応を見せる
毎回反対している綱吉はさることながら、今回は獄寺もあんまり良い反応を見せてはいなかった
雲雀に近い人物とあって、やはり警戒心は拭えないらしく、本人の破壊行動も気になるところ
自身の敬愛するボス―綱吉への安全性のためにも、危険分子は遠ざけた方がいいに決まっている
もう一人に関しては、毎回のことながらわざとじゃないか?と疑われそうなボケをかましていた
メンバーの反応をみていた、当の本人については
「ボンゴレー?なぁに美味シそうだねー」
「食べ物じゃないぞ、ツナが十代目ボスのファミリーのことだ」
「だからボスに何てならないって!!」
「えー綱吉君ボスなの?美味シそうなファミリーのボスなら、美味しいボスだねぇきっと」
「え?あ、はい…え?」
意味不明な言葉に綱吉はさらに困惑して、自身の先輩の頭を心配した
話の内容にも、今さらではあるがリボーンを初めて見た時の反応も、それが当然だと言わんばかりに
何の反応を見せることはなかった、ただ楽しそうに笑顔を浮かべていただけ
そんなに、「真面目に話しやがれ!!十代目は美味しいボスなんかじゃねぇ!」と
自称右腕が意気揚揚に怒鳴りつけているのだが
それでも消えることのない笑顔に、綱吉はどこか薄ら寒さを感じた
今まで会ってきた人達の中には確かに、怖いと感じる人はたくさんいた
だけど……
この目の前の人物は、何か違う恐さを感じた。それが何なのかはハッキリとしないが
それがのちに深く関わるボンゴレの血の力だとは現段階では思わなかったけれども
「それで、入るのか。入らないのか」
「え〜どうしようかなぁ」
「さんっ嫌ならはっきり言ってください!こいつちょっと、どころかかなり強引で!」
「でもさんがマフィアごっこに入ってくれたら、面白いだろうなー」
「ちょっ、山本!?」
「リボーンさん…何でこいつ何か、オラどうすんだよ」
イライラとした獄寺に急かされても、どうしようかなぁ〜などと同じような言葉を繰り返し
その派手なオレンジ色を風に揺らしつつ、髪とは相反する空を見上げる始末だ
そんな態度に切れるのも一人しかいないだろう
相手は尊敬できるリボーンの話を真面目に聞いていないし、何より危険分子には違いない
あの情報だけでは力量を図ることもできない、瞬時に叩き出した結果をもって行動をおこした
ゆらり、と立ち上がり明らかに攻撃態勢な友人をみて顔を青くする綱吉
お、喧嘩か?と興味を引かれた様子だが、止める気配のない山本
これから起きることを黙って見ている体勢であるリボーン
そんな二人に軽い絶望を覚えるも、綱吉は自分のチキンさを呪いつつも大胆に止めることはできなかった
仕方ないので、上げられる声を出す
「ッ、さん!!逃げてくださいッ!!」
「ん?」
「二倍ボム!」
未だに太陽に焼かれているアスファルトに座ったままのの頭上に、数多く舞ったダイナマイト
普通の日常でそれを見ることは滅多にないが、非日常の中生きる彼らにとってはそれは見慣れたものだった
それを用いて攻撃を仕掛ける友人が、普段から近くにいるせいで
計算された導火線の火花は地面に落ちる前に、派手な音と共に爆発した
爆風に中てられた綱吉は思わず目をつむり、腕をクロスしてガードする
硝煙の燻った臭いと何かが焼ける焦げくさい臭い、その二つが屋上に充満した
「は!さんッ」
「ざまぁみろ」
「さん大丈夫なのか?」
とっさに目を凝らすが未だに晴れない煙に軽くせき込む綱吉
中指を立てて、あからさまなポーズをとる獄寺は確かに当てた自信があるらしい
そんなお騒がせを生むのが得意な友人に、冷汗が流れ出す
ちょいと派手だった攻撃に、さすがの天然も心配げな声を煙に向かって出した
「はーい、大丈夫だよ〜」
「な?!」
「ゲッ」
「お、さっすがさんなのな〜」
響いた能天気な声に、驚きと落胆といつもの調子の声が上がった
ひらひらと手を振り、一歩も動かなかったのであろうその人物は
先ほどと変わりない、座ったままの体勢で焦りや怒りなど微塵も浮かべず笑顔のままそこに居た
驚愕したのはむしろ、綱吉たちだ
もはや普通の範囲にはいなかったが、まさか無傷でしかもそうなった現状をどうするわけでもなく
ただ、のほほんと居座る彼の精神はやはり異常としか感じられなかった
生命に関わる攻撃を受けたというのに、その態度は何だ
「すっごいねぇ、俺ダイナマイトなんて初めて見たー」
「え!?はぁ!?さん、怪我はッ!?」
「んん?そんなのないよ〜だって全部吹き飛ばしてくれたしーねぇ恭弥」
「……………………へ?」
子供のように首を傾けたは、屋上の扉の方へ笑いかけた
それと共に言われた言葉に、綱吉は気の抜けた声が出る
そしてやっと理解した頭は、大量の汗と血の気を奪っていった
ギギギギギッと油の切れた人形のように首をの視線の先にある扉へと向けるとそこには
今まで感じることもなかった、新しい人間が立っていた
黒髪に腕には腕章、その両手にはシルバーの武器
「何群れてるの君」
「きーてきーて恭弥ー、俺ボンゴレっていう美味しそうなファミリーに勧誘されたぁ〜
んで、美味しいボスは綱吉君何だって〜」
「相変わらず意味が分からないよ」
仲の良い友人のように会話を交わすのは紛れもない、雲雀恭弥
だがそんなのは関係ないのか、少し笑顔が濃くなったような気がするは今までのことを語る
何もその登場に驚いたのは綱吉だけではなかった
いつもマイペースな山本も、攻撃をかわされ苦渋の表情をしていた獄寺も
雲雀への警戒を高めていた
雲雀から受けた様々な被害は、彼らの記憶には苦々しく新しいものもある
と会話していた雲雀は、今さら気づいたかのように…むしろ本当に今気づいたのかもしれない
綱吉たちに視線を向け、その近くにいたリボーンを見つけると口元が弧を描いた
「やあ、赤ん坊またあったね」
「チャオっす雲雀、そうだお前の友人のを俺たちのファミリーにいれるぞ」
「何の事だい?のことなら僕には関係ないよ」
「そんな〜俺と恭弥の仲なーのーにーぃ」
「気色悪いから止めてくれるかい?」
そんなことより、早く生徒会室に戻ってくれない?君のサインがないと風紀の書類が通らないんだけど。と
トンファーを構えて、半ば脅しのように近寄る雲雀にえー!と不満げに声を上げ渋々と立ち上がる
結局その声と態度に、雲雀はオレンジ頭を勢いよく殴った
鈍い音が聞こえて思わず自分が殴られたわけではないが、綱吉、獄寺や山本は顔を顰めた
ただ被害を受けた張本人は、いたっ!!と米神から若干血を流しつつも、サッサと出て行った雲雀の後を歩いて行く
扉から出ていく直前、思い出したというように先ほどから静かな背後を振り向いて
「綱吉君」
「は、はい!!」
「俺ねぇ〜その美味しいファミリーに入ってもいいよ〜?」
「な!?えぇッ!?」
「何か面白そうだしー退屈しなそー、だからね綱吉君はこれからも美味しいボスでいてね?」
「えぇと……」
「じゃぁねーん、山本君もまたあやとりしよー獄寺君中学生は喫煙ダメだよ?
……………あ、リボーン?でいいか〜またあったら美味しいファミリー詳しく教えてー!」
全部言い切った!と満足したように笑うとバイバイと手を振り、今度は止まらず屋上から出て行った
急展開についていけない彼らは、その背中を見送ることしかできなかった
リボーンだけは、その口元を吊り上げて笑っていたが
「……っていうか、あの雲雀さんがさんのこと助けたなんて」
「違うぞ。あのまま雲雀が現われなかったら殺されていたのは獄寺だ」
「な!?なんでだよ?さんは…何も持っていなかったし、獄寺くんがやられるなんて」
「そうっスよ、リボーンさん!俺のボムでやられてたのはの方っスよ!」
「山本は何かないか?」
「ん?ん〜、一瞬さんの表情が違く見えた気がするような?わっかんねぇけど!」
「山本を見習え、お前たちは修行だ」
「はっ!?なんだよ、それ!!」
「マジっすか!?」
「頑張れなのな〜!」
標準装備武器は“無鉄砲”