「あっ・・・・ッ」

「いいよ・・・声出して、どうせ俺しか聞いて無いから」

「はっぁ!・・・・・ん、あ」

ぐちゅりッと卑猥な音が放課後の教室に響き渡る

誰もいないはずの教室には二人分の荒い息遣いがあった

白のシャツをはだけさせて、その唇から甘い吐息を吐き出している黒髪の少年・・・

は自分の上にいる茶髪の少年、を潤んだ瞳で見上げた

「あ、その目ヤバイって・・・・抑えられなくなる」

「ふぅ・・・・・ん、良いよ。きて?」

・・・・愛してる」

「はっ、俺・・・もっ、あぁ!」

が腰を早めたせいでの言葉は途中で途切れてしまった

どちらとなく口付けを交わし、ただただ絶頂を促がす様に動くだけで――――・・・





「あ、あッ・・・・・っ、はぁあぁあ!!」

「・・・・・・・ッ



















「っで?どうよ?」

「・・・・・・・・・コ、コメントが見つからねぇ!」

がやがや、と騒がしい昼休みの教室・・・・

は一冊の小説を見て何ともいえないムードをかもし出していた

丁重にカバーがしてあり外からではいったい何の本かは全く分からないが

まぁ・・・・いわゆる同人誌(小説版)だったりする

「俺も初め見た時はノーコメントだったけどな。ってかその本見つけた時といったら・・・」

「こ、こんな本誰が?!」

「女子。主に『腐』がつくクラスメートの女子たち」

「マジでぇ!?」

「何か最近流行ってるらしいぜ?身近な人間でこーゆーの書く事が」

机の上にある本たちをトントンっと叩き、微妙な表情で語る

その顔は怒っているとも取れる表情だ

「まさか俺たちの本があるとわな〜」

「ったくよ、ホントムカつくぜ・・・・・

何で俺が『受』なんだよッ!?

「問題はソコかッ!?」

「だって後ツッコムところはないだろ?確かに身長差がとはあるけどよ〜

寝ちまえば一緒ジャン?

「ぎゃーッ問題発言!!」

わーわーぎゃーぎゃーっと、自分達が話しのネタにされたことには微塵も気にしていない二人

その会話を聞いてある一部の女子がホッとしていたり、『×もいいわね・・・』っとか

呟いてちゃったりしています

うーふーふーふー・・・・なんか悲しいよ僕・・・・・















HRも終わって楽しみな?部活の時間〜っと思っていたけどぉ

「んじゃぁ、この資料運んどいてくれな」

「・・・・・・・へ〜い」

あぁそうさ、今日は俺が日直でーす。別名『先生用雑用係』

部活なんて行けません。うー・・・一人で日誌を書くのは寂しいです

はさっき爽やかに『では俺は部活があるから、また明日な☆』と言って

華麗に去っていきましたけれどもねッ

「は〜どっこいしょ。って重ッ!?」

せんせ〜い・・・いっくら俺が標準より背格好とか上ですけどさ〜コレはないだろう、コレは

ダンボール一杯のテキストが二箱・・・・重いです

それでもこんな所で愚痴っていても誰も助けてくれないので頑張って行ってみよー











「よいしょッと」

二つのダンボールを如何にかこうにか資料室に運んで今日のお仕事終わりです

こ、腰が・・・・

何て、言ってる場合じゃなくて早く部活に行きましょーオー・・・何てね

そのまま扉から出て弓道場に向かう

・・・・いっときますけれど俺弓道部だったりします

うははははっこれでも全国一位なんだぞ☆・・・・・・・・虚しい

テコテコッとみんなもう部活に行っていて静かな廊下を歩いていく



「・・・・・・・ねぇ」



あーでもこれから部活に行ってもやることねぇなぁ

「ねぇ」

それにー今日は後輩に教えないといけないんだったっけか?面倒だー

「・・・・・・・・」





「グワァッ!?」

「何、無視してんの?いい度胸だね」

「ひっ雲雀さんッ!?」

ギャーワー、なななな何か知らないけれ色々考えていて気づいていなかったんだけど

俺の後ろには俺の・・・ご主人様?旦那様?になりました雲雀さんが立っていましたよ!?



・・・・・・そしてトンファーで頭を殴られました



「すっすみません無視した訳じゃなくて・・・・・」

「へぇ?そんな言い訳は良いから応接室にあるダンボール邪魔だから運んどいてね」

「へ!?いっいや〜・・・ひ、雲雀さんは・・・・・」

「君、僕にそんなことさせるつもりなんだ?」

「喜んで運ばせてもらいますッ!!!」

だからニヤリッと口端をあげてトンファーを構えないでください!

俺は遠い目をしながら応接室に向かおうとしてたのが悪いんですけれど・・・

まさかあんな事になるなんて・・・



バサッ



「・・・・何か落ちたよ」

「へ?って、ギャァアアァアアァッ!?

「煩いよ」

そ、そそそそそそれはぁ!?

昼休みに返すことができなかった『俺×』の同・人・本ッ

「あ、ありがとう御座いますッ拾ってくれて」

「・・・・・・・」

「ってギャーッ何見てるんですか!?」

真っ青な顔をしながらですが返してもらうために雲雀さんに手を伸ばしたんですが

何を思ったのか中身を見始めましたよ?この人

多分真っ青から土色に変色していると思いますね、俺の顔



何とも居づらい時間が過ぎていきますよ・・・・

ってか何で顔色変えないで読んでいくんですか!?

俺は冷や汗ダラダラっでもう如何することもできなくて手を伸ばした格好で固まっています





「・・・・・・・・ふぅん?」





全部読み終わると雲雀さんは嘲笑うような笑みで本を閉じて

俺の手に戻してきた

「じゃぁ、応接室の運んどいてね」

「・・・・・・・・・・・は、はい」

そのまま雲雀さんはまるで何でもなかったように俺を通り過ぎて行った















「・・・・・・・・・・俺は如何いうリアクションを取ればいいんだ?」

取り合えず今はダンボールを運ぼうか・・・・